ケンポ・クンガ・テンパ(奥田剛)師

 一般社団法人ツェチェン・テンペル・リン会長。1964年愛知県生まれ。愛知県下の大学を卒業後、印刷会社に勤務。退職後、チベット、ネパール、インドを数年間旅する中で、ネパールでチベット語を身につけ、北インドに再建されたゾンサル学問寺に入門。9年間の顕教のコースを修了。その後、ゴル僧院でサキャ派の密教を4年間学修し、2015年、日本人として初めてケンポ(学頭)に任命される。

ゴル・ポンロップ・ガワン・ロドゥ・ギャツオ(Nawang Lotus Gaitso)師

 ゴル・ポンロップ文化学術信託法人(インド法)会長、一般社団法人ツェチェン・テンペル・リン理事。1983年インド・ラダックのマトー村生まれ。幼少の頃から非凡な宗教的特性を発揮していたたところから、地元ラダックの高僧で駐モンゴル・インド大使を務めたバクラ・リンポチェ19世によって、サキャ派の偉大な人物の生まれ変わりと見出され、のちに、サキャ派座主のサキャ・ティチェン(当時サキャ・ティズィン)リンポチェによってゴル寺ポンロップ・ガワン・リンチェンの化身であると認定された。その後、ポンロップ・リンポチェは、サキャ・カレッジ、ゾンサル学問寺、吉祥サキャ密教学院で顕教・密教の教えを学修し、ゴル寺に於いて様々な本尊の参籠行を成満する。先代のガワン・リンチェン同様、サキャ派の各種の儀軌に精通しているため、ゴル寺の七大曼荼羅ドゥプチュ(法要)では導師を務めている。当会においては、主として法要の導師や指導を担当する。